2015年5月3日日曜日

こんな女を本当に親友にする気あんのか、と。どっちみちややこしいぜ

それでもあんたはわたしを親友だって言えんの、だ。

『クワイエットルームにようこそ』の大竹しのぶの甲高い声が突然脳内にこだまする。
「重いよー?生きるって重いよー?」
だったっけな。
とにかく明るく気味悪く、重い重いと叫ぶセリフだった。
うちの母は大竹しのぶが嫌いだ。

しっかし本当に面倒くさい人間だ、わたしって。
たかがちょっと同期に振られたくらいで
ここまで自己分析するか?普通。
当の彼とはたった2時間くらい朝方に楽しく会話して別れているだけなのに
(もちろんその間に振られているわけですがね)
その2時間を素材にここまで深堀する?

ああもうそんなの、本当に独りよがりで内向きだって、
ほとんどがわたしの勝手な創作だってわかっているのに
あーでもないこーでもない、と洞察して分析して相対化して言葉にする。
ややこしいこと極まりない。やめたい。いや、やめないしこれから書くけど。

まーそれもこれも、今日、重い作品ばっか見聞きしてるからなんだけどね。

夕方、グザヴィエ・ドランの『Mommy』を観てから
敬愛する西川美和監督の書き下ろし「永い言い訳」を買ってきて、
いまアイボリーの紙に並ぶ活字を舐めるようにして読んでいる。

そこでね、「父」、とか思うわけなんです。
観た映画は母親の話で、
「永い言い訳」で死ぬのは母親たちなんだけれども、
それぞれで死んだ父親、取り残された父親がだんだん、浮き上がってくる、
作品がそういう段に入って、わたしはぐわん、と

「父親。」

と思う。

「永い言い訳」に出てくる父親がトラックの運転手っていうのもあってか、
自分の、甲斐性のない義理の親父・・というか母親の再婚相手?
ステップファーザーと言うんですか?その人のことをふと思い出し。

「父親。」

と思う。

で。
ケツの青い洟垂れだった中2のわたしが、当時惚れていた中3の不良に言った言葉を思い出す、
それは彼に好かれようと思って多少格好つけた言葉だったわけですけど
「わたし父親らしき存在がどんなものかよく知らないからね」

かっ。中2が格好つけやがって。といま思い出すと辟易するけど、
でも事実そうなの。
わたし、父親なんていうものにはなんの感傷もなく
概念上、父親に該当する空間は不在のまま置きっ放し。吹き曝し。
それなのに血縁上と法律上それぞれの父親が実際には存在しているから
「いなくていいんだけど」とか、いい大人になったいまでさえ、思っちゃう。

とかいう、よくある家庭上の問題に発する屈折したナニガシみたいなもんを持っている、
ということを時々思い出す。

西川さんの文章に向き合うといつもこういう顛末になる。
いろいろ突きつけられすぎて項垂れる。

で、その拍子に2,3日前?にわたしを「親友だから」と振った同期を思い出し、
「親友だ?『父親という存在なんてわたしの人生において不在でしかないです』とか
 真顔でほざくわたしみたいな重い女と本気で親友できんのか?その覚悟あんのか?」
とか理不尽に腹を立てています。
いや、
だってあいつ、まだろくにわたしのこと知らないくせに
軽々しく「同期として友達として数少ない大切な人」呼ばわりしたよ?

んっと、翻ると、
わたしだってまだろくに彼のこと知らないくせに
「わたしあなたのことが好き」呼ばわりしたじゃないか、ってことになるんだけど
それは、わたしとしては「付き合うようになってから真剣勝負が始まる」と思ってたからであって、
まだよく知らないけど、我々の間には何かある気がするから、
あなたのことを本気で知りに行くよ?わたしのことも知ってもらうよ?
その覚悟を持って付き合ってみようよ?っていう告白だった。
だからそれはオッケー。(自分ルールww)

なんだけど、それに対して軽々しく「親友」呼ばわりしたあいつ。

それはね、彼のやさしさだということはよくわかっているわけですよ、
わたしを、「女の子として」好きではないということを
わたしを、「親友として」大好きだということとセットで伝えてくれた彼のやさしさなの。

まあ、だから流せよ、わたし。流せってば。
流せばいいのに、
友達として好きとか言われて曲がりなりにも嬉しかったからこそ
挑戦的に
「じゃあ本気で友達やる?まだまだ知らないこといっぱいあるけど、
 友達だからって容赦せずにぶつかりにいくけどいい?」
とか思ってるってことですね。

なんなのこの自己完結。
ほんっと手に負えない。

まあ、あれですよ、とどのつまり
「振られたのは振られたけど、このまま友達続けるかどうか」
という命題に戻ってきます。

あーーー!もうなんか小難しく理屈こねくりまわしてそれかよ!!!
どうしよ~やっぱちょっとまだ好きかもな~とか思ってるだけじゃねえかよ!!

あーもうどうしようもねえな。
ちょっとすっこんで西川美和監督の続き読みます、では。


ねえ、こんなもの誰が読むの・・?と言いながらランキング参加しています。こわい


















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